Instagramは2018年6月5日、写真・動画共有サービス「Instagram」で、ショッピング機能(Shop Now)を日本国内でも提供すると発表しました。企業アカウントが投稿した写真の左下に表示されるショッピング用のアイコンをタップすると、写真内のそれぞれのアイテムに、商品名と価格が表示されます。商品をタップすると詳細を確認でき、シームレスに移動して販売しているECサイトに辿り着けるという便利な機能です。
※ EC(electronic commerce:エレクトロニックコマース:電子商取引)
Instagram ショッピング機能
「ショッピング機能」では、企業向けのビジネスアカウントから専用のタグを付けて写真を投稿すると、写真の左下にショッピング用のアイコンを付与することが可能になります。閲覧者がそのアイコンをタップすると、投稿した画像に写っている洋服やアクセサリーといったアイテムに商品名と価格が表示され、商品情報が表示された部分をタップすると詳細を確認することができます。詳細ページには、企業のECサイトなど外部サイトへのリンクが掲載されていて、そのまま気に入ったものを購入することができます。
テスト運用を実施した6ブランドのアカウント
この機能は、2017年3月に米国で導入を開始し、2018年3月にイギリス、フランス、オーストラリアなどで、同年5月には韓国で公開されていた機能です。
日本でもこれまでBaycrews、BOTANIST、creema、Gilt Japan、minne、ZOZOTOWNの計6ブランドで短期間ながらテスト運用を実施してきました。その後、加速度的にショッピング機能を有するアカウントが増えていき、現在は個人事業主でも導入可能となっています。
提供条件
Instagramショッピングが承認されるには、ビジネスとアカウント設定が以下の要件を満たしている必要があります。ショッピング機能は企業に無料で提供されます。
- 提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売しているビジネスであること
- Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みであること
- ビジネスプロフィールがFacebookカタログにリンクされていること。これはビジネスマネージャ、ShopifyまたはBigCommerceのプラットフォーム、あるいは直接ビジネスのFacebookページから作成、管理できます。
ショッピング機能 支援ツール
ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」では、Instagramの「ショッピング機能」導入を支援するツールを作家向けに公開。minneの作家ページから登録した商品のURLを生成し、Facebookページに登録するだけで、商品情報をショッピング機能で使えます。生成したURLは定期的に自動更新されるため、Facebookページでの情報更新作業も不要です。
また、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASE株式会社では、出店店舗を対象とした新機能「Instagram販売App」の提供を2018年6月5日より開始。「BASE」の管理画面にログイン後、拡張機能「BASE Apps」より「Instagram販売App」をインストール後、設定が完了すると、Instagramにアップロードした画像に商品タグが設置できるようになり、フォロワーがInstagramのタグから商品ページにシームレスに画面遷移することが可能になります。
まとめ
「インスタ映え」という流行語を生み出すなど、綺麗な写真で溢れるInstagramのタイムラインですが、写真に写っているアイテムが気になったという経験はないでしょうか? そんな時に便利な新機能ですね。