「ガーリー (girly)」の由来は「girl (ガール / 女の子) 」からきていて、女の子らしい、可愛らしい文化や生活スタイル全般のことを指す。ちなみに、「ガーリッシュ (girlish)」も同じ意味で使われる。
ガーリー系ファッション
ファッション系統としてのガーリーは、花柄、レース、フリルの多用、ギャザー、ペプラムなどの女の子らしいディテールのアイテムを使ったスタイルのことで、ひらひらとした感じとふわっとしたフレアスカートの柔らかい雰囲気が特徴として挙げられる。
レトロガーリー
1970年~80年代風のヴィンテージテイストを加えたレトロガーリーといった着こなしもできる。オックスフォードシューズが抜群に合う。帽子はベレーボーがそれらしく見える。しかし、着る人を選ぶためオシャレ上級者向けである。
ナチュラルガーリー
20代後半から30代には、ナチュラルガーリーが支持されている。ロングスカートやワンピースなどが多く、スカート部分はふわりとしたフレア、レングスはやわらかい素材のミモレ丈が雰囲気にマッチする。ナチュラルガーリーで気をつけることは、甘すぎない自然なガーリー感であること。また、森ガールとは異なる。
大人ガーリー
落ち着いたアイテムを集めてコーディネートすると、大人ガーリーというテイストにも変化する。イメージとしてはフェミニンに近い雰囲気があるが、もう少しふわっとしたアイテムを使う。シルエットでスタイルの良さを見せることが特徴。
ガーリー系と姫系
ガーリー系は、モノトーンやパステルカラーで柄ものが多め。姫系は、よりリボンやフリルを多用して色は白とピンクが多めなイメージ。
また、姫ギャル系は、服装だけではなく、キャバ嬢をイメージさせるような盛った巻髪と濃いメイクをトータルにコーディネートした小悪魔的なテイストのスタイルのことをいう。露出度の高い肩と脚も特徴の一つ。
ガーリーとフェミニンの違い
ガーリーが少女的な "女の子" を意味するのに対して、フェミニンは ”女性らしさ” とくに大人の女性を意識したファッションスタイルのことをいう。
部分的に詳しく説明するとフェミニンは、フリルやラッフルなどが付いていないシンプルなブラウスを基本として、フリルが付いていたとしても控えめ。スカートやワンピースなども同様に、ふわっとしていないのが特徴。
フェミニンは、ガーリーに比べると少し大人っぽい印象である。
ガーリー系とフェミニン系の同化
最近のファッションブランドや雑誌などでは、ガーリーとフェミニンのボーダーが非常に曖昧になっていて、ガーリーフェミニン系とひとつのカテゴリーにまとめられることもしばしばある。それは、二つの系統の特徴を合わせたコーディネートの場合に、見る人によってどちらともとれるということがあるためである。
二つのスタイルに共通することは、それぞれが女の子が憧れる夢に見るようなデザインであり、オシャレを追求した結果より女の子らしく可愛く見せるために進化したファッションといえる。
まとめ
ガーリー系とフェミニン系に限らず、ファッションは時代や流行によって変化するので、柔軟な発想が必要である。